退職代行が必要な理由

「人生で最後の有給休暇」

私はその言葉を聞いたときに、思わず耳を疑いました。

それは私の大好きな弟がお酒を飲みながら、ふっとささやくように呟いた言葉でした。

 

年末年始の帰省、久々の家族全員がそろっての団欒

一昨年に結婚式を挙げていた一つ年下の弟は、仕事も忙しくなかなか新婚旅行に行けずにいました。しかし、ようやく念願のバリへ結婚旅行へ行ってきたということで、家族みなでワイワイと記念写真を見ながら、年末のゆったりとした浮かれた気分を楽しんでいました。

 

「次はどこに行きたい?」

 

何気なく私は弟に尋ねましたが、弟は困り顔、少し恥ずかしそうにささやくように言いました。

 

「今回のバリ旅行が、人生で最後の有給休暇だと思う。だから、もうしばらく旅行にはいけない。」

 

私はあまりの衝撃的な言葉に、一瞬唖然とし、何を言っているのか理解するのに時間がかかりました。人生最後の有給休暇とはなんだろうと。

 

「え、どういうこと?どうして最後の有給休暇なの?」

 

「うちの会社は有給休暇を取っちゃいけないんだよね。休むと昇給に関わるし。」

 

??

 

「いやいや、取っちゃいけないとかないよ。権利なんだから。周りの人はどうしてるの?」

 

「先輩も同僚も取ってないよ。誰も取らないから、自分も取りにくいし。言ったとしても上司も認めてくれない。例外は冠婚葬祭だけ。」

 

ちなみに私の弟は当時29歳でした、定年退職までおそらく30~35年はあるでしょう。冠婚は済ませているため、これからの長い人生の中で、もう一度有給休暇を使えるのは葬祭の時だけ。そのような理不尽なことがあるでしょうか。私は怒りに震えました。

 

「今すぐそんな会社は辞めろ」

 

「うん、、、いや、辞められないよ。この前に先輩が辞めようとしてたけど、めちゃくちゃ上司に説得されてて結局退職できなかった。部下が辞めると、評価が下がるみたいで上司も必至だよ。一度辞めるというと、今後の評価や周りの目も気になるし、どうせ退職できないんだから言わない方がいい。」

 

一生抜け出せない蟻地獄

子供の頃、家の裏庭で見つけた蟻地獄。もがけばもがくほど足は空回り、どんどん転がり二度と抜け出せない。

 

弟の話を聞いたとき、弟が会社という蟻地獄に囚われて落ちているように思え、頭がくらくらとしました。

 

きっとこれから弟は、かわいい赤ちゃんを授かることになるでしょう。

赤ちゃんはすくすくと成長し、学校に入れば運動会があったり、習い事の発表会があったり、連休にはキャンプに行ったり、旅行に行ったり、楽しい思い出を作るチャンスがたくさんあるでしょう。また、時には子供が体調を崩して親の助けが必要な場合もあるでしょう。

 

しかし、私の弟は有給休暇を取ることができません。仕事柄、私の弟は土日休みではなく、GWやお盆などの長期連休はむしろ稼ぎ時で忙しく、不定期のシフト制であるため休みが連休になることは滅多にありません。

 

子供たちと、家族と、みなで思い出を作る時間を作ることさえ難しいのではないか。そのような人生で良いのだろうか。

 

会社の責任か、自分の責任か

私の思考は混乱しました。

もちろん、その会社で働くことを選んだのは弟の責任です。誰に強要されたわけでもありません。しかし、そのような状況を強要する会社は本当に正しいのでしょうか。

 

会社というのはある意味、閉ざされた世界です。そして人間は慣れてしまう生き物であり、協調性を大切にする生き物です。毎日毎日その閉ざされた世界で、閉ざされた情報を浴び続けることで、最初は違和感を覚えていたことも、だんだんと当たり前になり、いつしかそれを文化と呼び、気づけば教育という名で率先して周りに強要するようになります。

 

「うちの会社は〇〇だから」「うちの会社ではずっとこうだから」

 

「うちの会社」って誰でしょうか?

 

「うちの会社」とは恐れるほどの者なのでしょうか?

自分を守るのは自分だけ、うちの会社は守ってくれない

終身雇用、昔の日本はそれでも良かったかもしれません。

大量生産・大量消費の時代であれば、工場でのラインのような繰り返し作業を、如何に効率よく、如何に安全に、如何に早くできるかが会社が生き残る条件でした。そのためには、自社のやり方に慣れた人材を確保している方が都合が良かったのです。

しかし現在、そのような仕事はロボットに奪われてしまいました。

 

一生安泰。

ひと昔前の日本であればメガバンク、一流企業に就職すれば人生が約束されたようなだったかもしれません。

 

しかし、現在の日本のビジネス環境は全く違います。自分の人生を一生守ってくれる「うちの会社」は、もう存在しないのです。

転職をカジュアルに、選択肢を広げて、有意義な人生を送る手助けがしたい

自分の一生をこの会社に捧げる

その考え方は自体は否定しませんし、日本人らしい素晴らしい覚悟と決断だと思います。

 

ただし、

 

あなたの覚悟に見合うだけの会社なのであれば。

 

有給休暇の取り方だけではありません、労働時間、残業、評価、人事、上司との関係、同僚とのコミュニケーション、競合他社との競争、経済情勢など会社を取り巻く問題や環境は刻一刻と変わっています。会社は生き物です。上司が一人変われば、全く違う環境にもなり得ます。

 

「うちの会社は辞められない」「うちの会社は上司に引き止めに合う」

 

2度と抜け出せないような蟻地獄も、そこに細い枝でも一本落ちてくるだけで命綱になり得ます。

 

そう、常に選択肢はあります。

周りの目も気になるでしょう。お世話になった方にご迷惑をかけるのではないか。不義理ではないか。無責任ではないか。様々な葛藤があると思います。

 

しかし、もう一度自分の人生に向き合い、心の声を聞いてください。あなたの人生の責任は、あなたしか取れません。あなたが本当に輝ける場所が、そこにあるのかどうか。

 

「うちの会社」の呪縛から解放されてみませんか?

 

一度きりの人生、みなに一瞬一瞬を有意義に過ごしてほしい、自分の人生を浪費するような環境には身を置いてほしくない。そのような想いで「退職のミカタ」を立ち上げました。

 

あなたの次なる人生のステップへ向けて、少しだけお手伝いをさせてください。

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