退社と退職の違いとは?知らないとヤバイ!履歴書のマナー

退職代行の裏話

退職後に、次の職探しをすることになれば、履歴書の提出が必要になります。その際には、前職の勤務履歴を記載する必要があります。その際に、「退職」とするべきか「退社」とするべきか、悩んでしまうことがありますよね。どちらを使うのが正しいマナーなのか、また、勤務中にもついつい混同してしまう言葉についても、きちんと使いこなせるようにしておきましょう。

退職と退社はどんな時に使い分けるの?

会社を辞めるという意味で、「退職」と「退社」という2つの言葉がすぐに思いつきます。しかしながら、微妙な意味の違いを理解していないままで使用すると、場面によっては相手に誤解を与えてしまうことがあります。

2つのワードは、会社を辞める・退職するという観点ではほぼ「同義」として扱われます。ところが、退社という表現には、「その日の業務を終えて会社から帰宅する」というニュアンスも含まれています。「退社時刻」という表現も使われていますし、「お先に退社します」という挨拶は聞きますが、「お先に退職します」とは言わないですよね。

したがって、「会社を辞める」という意味を相手に伝えたい場合は、友人同士の会話の流れで「退社」という表現を使っても、会社を辞めるという意図が伝わるケースもありますが、「退職」を使用したほうが間違いなく伝わります。例えば、体調不良などが理由で早退をした同僚あてに連絡が合った場合に「退職しました」とは表現しないと思います。辞めてしまった同僚宛の問い合わせの際に「退社しました」と表現をすると、帰っただけと先方に誤解を与えてしまう可能性があるので、「××は、退職をいたしました。その件につきましては、次の担当に引き継いでおりますので、少々お待ちください」と伝えるのが、ビジネスマナーとして適していると言えるでしょう。

電話対応で退社はヤバイ!?

退職と退社の表現の違いは、電話応対の場面でも紛らわしいことがおきます。取引先や顧客からの問い合わせで、担当社員を呼び出す電話がかかってきたとします。17時で定時業務が終了しており、すでに担当は帰宅をしていました。その際に、ついつい「担当の××は、退社しております」と言ってしまいがちです。業務を終えて帰宅をしているわけですから、「退社」という表現を使うこと事態は間違いではありません。しかしながら、先述のとおり、退社には会社を辞めるという意味が含まれるので、相手に誤解をされてしまうことがあります。取引に不都合が生じてしまったり、顧客に悪い印象を与えてしまったりという可能性もあります。

こういったケースでは、どのように伝えるのがよいのでしょうか。丁寧語を意識しすぎて硬い表現になりがちですが、「××は、本日の業務を終えていまして、すでに帰宅しています」とシンプルに伝え、「ご伝言などがあれば私がお預かりし、明日に××より折り返しの連絡をさせます」と添えるとよいでしょう。連絡や面会のアポイントメントがなければ、終業時刻で帰宅することは悪いことではないので、「席を外している」などと表現をするよりも、しっかりと相手に伝えたほうがよいです。それでも、用件があって電話をしてきた方に対して、「帰った」と伝えることに違和感をおぼえるのであれば、「帰宅した」の部分を、「本日は、失礼させていただいています」と置き換えるとよいでしょう。

「退社」「退勤」「帰社」「直帰」を正しく使い分けよう

表現の上で、他にも紛らわしい言葉があるので、意味の違いや使う場面を考えてみましょう。

「退社」には、「会社を辞めること」と、「その日の業務を終えて帰宅すること」の2つの意味が含まれます。「退勤」にも、「その日の業務終えて帰宅をすること」という意味があります。まずは、この両者のちがいはどこにあるのでしょう。ほぼ同義なのですが、細かく見てみると、「退社」は「その日の業務を終えて帰宅するにあたり会社を出る」ことを指し、「退勤」は、「その日の業務を終える」ことを指します。会社勤めではない自営業者や在宅ワーカーも、その日の仕事を終えることが退勤になります。つまり、会社勤めのサラリーマンなどは、時間の流れで説明をすると、「退勤」をした後、片付けなどをして「退社」することになります。少しの違いですが、しっかりと使い分けたいですね。

「帰社」というのは、出先から自分の職場に戻ることを意味します。「今、先方との話が終わったので、1時間ほどで帰社します」という報告の際に使う表現です。間違っても、会社から自宅に帰ったという意味で使ってはいけません。

「直帰」というのは、出先から職場に戻らず、そのまま自宅に戻るという意味です。営業担当などに多い勤務形態です。会社に寄らず、直接出先に出勤することは、「直行」と表現します。中には、直行・直帰を嫌がる職場もあるようです。移動時間や移動交通費の削減、残業代のカットなど会社側にもメリットがあるはずなのですが、勤務状況を把握することができないという理由で、日頃から報告などを多く求める傾向が強い上司にありがちです。直行・直帰は、決して悪いことではないのですが、そもそもの職場関係にひび割れが発生しないように注意をしなければいけませんね。

履歴書にはどちらを使う?

転職活動する際に提出する履歴書を記載するにあたり、少しでも良い印象を持ってもらうためには、「マナーがきちんとしている人」だと第一印象で思ってもらうことが大切です。丁寧な字で書くことは当然として、言葉の使い分けについてもしっかりとしておきたいところです。採用をする前から、戦力としての疑問符をつけられないように、理解をしておきましょう。

履歴書の職歴欄には、前職を「辞めた・辞める予定」と記載をする必要があります。その際には、退職・退社のどちらを使っても誤りではないので、気にしすぎる必要はありません。購入した履歴書の記入例をいくつか見ても、記載の仕方は統一されていません。ですから、やはりどちらを使っても問題はなさそうです。それであるならば、複数の意味を含んでいる退社を選ぶよりも、意味を混同されない退職と書いたほうがスマートな表現かもしれません。

会社都合と自己都合では履歴書への書き方が変わる?

履歴書への記載内容で、記載に内容によっては受け取り側の心象に大きな影響を与えることがあります。それは、前職の退職の仕方です。退職をする際には、「会社都合退職」と「自己都合退職」の2種類があります。退職の理由によって決まるので、本来は選択できるものではないのですが、自己の思惑と異なる処理がなされていて、思わぬデメリットを被ることがあります。

「会社都合退職」とは、従業員の意図が反映されることなく、会社側から退職を宣告されることを意味します。その原因としては、会社の倒産、リストラによる従業員削減など、退職を余儀なくされるものの他に、就業規則違反や法的違反による解雇も会社都合退職として扱われます。

一方で「自己都合退職」は、結婚や出産、転居などの家庭の事情によるものやキャリアアップを見越しての転職など、自分の意思で会社を離れることを意味します。2つの違いを知っておかないと、思わぬ不利益を被ったり、トラブルに巻き込まれたり、転職活動の際に不利になったりすることがあります。

「会社都合退職」として扱われた場合、失業手当の支給の際に優遇をしてもらえるというメリットがあります。支給開始までの期間が短いこと、給付期間が長くなることの2点が挙げられます。また、解雇予告手当てとして、最大1ヵ月分の賃金相当額を従業員が会社側に求めることも可能です。また、会社側からの一方的な退職通知なので、従業員側から「退職届」や「退職願」の提出をする必要も本来はありません。しかし、会社側が提出を求めてくるケースもあります。その際には、「自己都合退職」で処理をされてしまうと、上記のメリットを知らぬ間に失うことになるので、十分な注意が必要です。当然ながら、デメリットもあります。面接の際に、履歴書記載欄に会社都合による退職と記載があった場合、どのような理由だったのかを細かく聞かれる可能性があります。倒産やリストラなど、こちら側では致し方ない事情の場合は特に憂慮する必要はないですが、解雇事案や退職勧告事案だった場合は、前の職場に問い合わせなどが入る場合もレアケースとしてあります。そうかと言って、記載内容を詐称することは新しい会社でも懲戒解雇の理由となる場合もあるので、正直に記載をしましょう。

こまかなニュアンスの違いを理解することが大切

「退職」は辞めたことを意図する場合、「退社」は会社から帰宅した場合、と簡単なようで紛らわしい言葉です。相手にこちらの意図・意思を伝える際の言葉選びはとても大切です。誤解をされていることに気が付かず、話がうまくかみ合わなくなってしまっては、業務に支障をきたすこともあります。社会人のマナーとして、日頃から正しい言葉遣いを心がけることが、「できる社会人」の第一歩かもしれません。

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